シリコンバレー・カンファレンス 2009

JTPA シリコンバレー・カンファレンス 2009


2009年3月21日(土)、サンノゼ州立大学 講堂にて第一回目のシリコンバレー・カンファレンスが開催され、日本から約120名の若者にご参加頂きました。

「Web進化論」を著して日本社会に大きなインパクトを与えた梅田 望夫氏や、日米の事業開発コンサルタントとして活躍しながらブログを通じて強い影響力を持っていた渡辺 千賀氏など、5名の方にご講演頂きました。また、現在は人気ポッドキャスト Rebuild.fm を運営しており当時から最先端のウェブエンジニアとして有名だった宮川 達彦氏を始め、後にメルカリ共同創業者としてメルカリUSAのCEOとなられる 石塚 亮氏等、現地のエンジニアや起業家など約25名近くの方にボランティアとしてパネルディスカッションにご登壇頂きました。

さらには現地のIT企業やスタートアップに勤務する日本人により非常に沢山の交流会・企業訪問が実現し、参加者の皆さまにはシリコンバレーの最先端の空気に触れられたのではと思います。


”シリコンバレーの「空気」を体感しよう!”


「空気を読む」という言葉が世にでてしばらくになります。
この言葉が多くの人の心をとらえ、流行語となり、さらには日本語のコアに定着しつつあるのはなぜでしょうか?
それはこの言葉が、日本社会の現実を正確に切り取っているからでしょう。
日本においては、「空気を読んで」行動することへのプレッシャーが高く、窮屈感がある反面、予定調和的な居心地の良さもあるでしょう。

ただ、日本の空気のみにどっぷりと浸かっていると実感しにくいけれど重要なことが一つあります。
「その空気はたったひとつの空気ではない」という事実です。
シリコンバレーには日本とは全く違った空気が流れています。

GoogleやAppleを生み出す「空気」
自分を貫くライフスタイルを実現できる環境の「空気」
不況など関係なくイノベーションを生み出し続けるエコシステムの「空気」
シリコンバレーで働く日本人を支援するNPO(非営利団体)のJTPAでは、日本からシリコンバレーでのキャリアを目指す人たちに、まずはシリコンバレーの「空気」に触れてもらおうと、毎年「シリコンバレー・ツアー」を開催してきました。

シリコンバレー・ツアーではJTPAが航空券やホテル・訪問先企業などを手配してきていました。ですが、シリコンバレー・ツアーの存在をアンテナに引っかけ、それに反応し、応募してくる若者たちの意識は非常に高いと感じていました。彼ら彼女らの意識の高さと行動力に、シリコンバレー・ツアーを委ねてみてはどうだろうか?

ツアーの核となるきっかけだけを提供して、核の周りに結晶が成長するように参加者の自助努力にまかせる、そんな実験的試みもシリコンバレーらしいかもしれない。そうして企画・実現されたのがこのシリコンバレーカンファレンスでした。

[ https://jtpa.org/ ]


プログラム


8:00 – 8:25 受付
8:25 – 8:30 開会
8:30 – 9:15 基調講演: 梅田 望夫
9:15 – 10:00 講演: 大澤 弘治
 休憩
10:15 – 11:00 講演: 金島 秀人
 休憩
11:05 – 11:50 パネルディスカッション (アメリカに来てノーベル賞を取れ!)
清田 純 / 浅井 慎 / 道下 江利子 / 雨宮 健
  昼食
13:15 – 14:00 パネルディスカッション (シリコンバレーで起業しよう!)
岡田 謙之 / 佐川 明美 / 石塚 亮
13:35 – 14:20 パネルディスカッション (渡米を決した理由)
堀本 眞裕子 / 山中 仁 / 林 秀明 / 稲波 宏修
  休憩
14:35 – 15:20 パネルディスカッション (Yes we can. [learn to speak English])
竜 盛博 / 宮川 達彦 / 山口 京子 / 福澤 伴子
15:20 – 16:05 パネルディスカッション (転職して給料2倍)
奥井 一穂 / 半谷 明 / 宇野 幸子 / 松田 白朗
  休憩
16:20 – 17:05 パネルディスカッション (プログラマ35歳定年説を破壊する)
斉藤 圭 / 木田 泰夫 / 江島 健太郎 / 石黒 邦宏
  休憩
16:20 – 17:05 講演
渡辺 千賀 / 海部 美知
  休憩
18:25 閉会
19:00 懇親会


会場


カリフォルニア州 サンノゼ市 サンノゼ州立大学 講堂
1 Washington Sq, San Jose, CA95192

サンノゼ空港およびサンノゼ市ダウンタウンからも近く、VTA(路面電車)やバスなどの交通手段も豊富です。参加者の皆さまには現地集合として航空券やホテルの手配は参加者ご自身で行って頂きました。ですが参加についてのガイドが作成され、また当日申し込み者向けのfacebookグループが作成されるなど現地のボランティアや参加者同士でのサポートがあり、逆に開催前からのコミュニティ作成に大きく役立ったように思います。

スピーカー(敬称略)


梅田 望夫 – MUSE Associates, 社長 / Pacifica Fund, General Partner / JTPA ボードメンバー
大澤 弘治 – Global Catalyst Partners, Managing Principal & Co-Founder / JTPA ボードメンバー
金島 秀人 – Bio-Xcelerator, Inc, 取締役 / JTPA ボードメンバー
渡辺 千賀 – Blueshift Global Partners, 社長 / JTPA ボードメンバー
海部 美知 – ENOTECH Consulting, 代表




現地企業訪問、及び日本における事前交流会・報告会など


大部分の参加者が開催当日の前後1週間ほど現地に滞在し、合わせてGoogleやAppleを始め現地のIT企業やスタートアップへの企業訪問が開催されました。これらの企業訪問はJTPAが開催を約束するものではなく、JTPAメンバーを中心とした現地の日本人ボランティアによるものや、参加者同士で直接現地の企業・スタートアップに交渉を行って実現したものです。ただしJTPAとして参加者同士の情報交換や企業訪問の実現を大幅にバックアップしています。


参加者向けのFAQ



当日の参加者向けにFAQが作成されました。これについては当時のブログページをご参照下さいませ。
JTPA シリコンバレー・カンファレンス 2009 FAQ [https://jtpa.org/event/svtour/437]


当日の写真



当日の参加者による感想など






日経 XTech 22歳のシリコンバレー訪問記
https://tech.nikkeibp.co.jp/it/article/COLUMN/20090714/333775/

JTPAシリコンバレーカンファレンス2009 当日メモ
https://hirofukami.com/2009/03/20/jtpa-2009/

シリコンバレーに行ってきた私的まとめ
http://unicco.hatenablog.com/entry/20090327/1238170079

日本のためではなく日本人のために何かをするんじゃだめなんでしょうか
https://chikawatanabe.com/2009/03/27/jtpaconference/

「自分の力と時代の力」講演録 (JTPAシリコンバレー・カンファレンス2009年3月21日)
https://umedamochio.hatenadiary.org/entry/20090323/p1

戦うか、逃げるかの話、再び 生き方 日本
https://michikaifu.hatenablog.com/entry/20090325/1237998588

テクノロジー:日経電子版 若者は今なぜシリコンバレーをめざすか JTPA会議報告
http://it.nikkei.co.jp/internet/column/koike.aspx?n=MMITbo000024032009







2009 運営スタッフ (順不同)


運営母体: JTPA [ Japan Technology Professional Association ] [ https://jtpa.org/ ]

松田 白朗
近藤 誠
田畑 翔
郡司 まり香
中村 慎太郎
米岡 真吾
宗像 晃
ひろしま なおき
福澤 伴子
本間 清司
山本 Jay 顕範
海部 美知
渡辺 千賀
Mari Kaneshima
Shimpei Koike
清田 陽子
Yoshiko Hughes
四元 輝博